海外で働くって、日本とは違うのかな?ワーホリで言っても仕事ってあるのかな?
色々疑問に思うことはあると思います。
日本と比べると、だいぶ違うところがあります。
今回は、オーストラリアでの働き方の種類、福利厚生などをお伝えしたいと思います。

オーストラリアで働くために絶対に必要なもの
オーストラリアで働くために、まず絶対に必要なものは、
就労が可能なビザ
です。
もちろん、オーストラリアの市民権(citizenship(パスポート))がある人は就労が可能です。
普通の観光ビザでは、就労は許可されていません。ワーキングホリデーや学生ビザは、条件付きですが就労が許可されています。

私は、永住権があるので就労が可能です。そのほか、スキルによるワークビザや、スポンサーによるワークビザがあります。
この辺りは、日本と一緒ですね。
その次に必要なものが、
tax file number(TNF)
という、個々に税金を管理するための番号の申請が必要になります。
オーストラリアの税務局のホームページから申請ができます。
雇われる(employed)場合は、このナンバーを雇い主(employer)に伝える必要があります。この番号に合わせて、税金が管理されます。
このTNFとともに、
bank account(銀行口座)
の詳細と
Superannuation (退職年金)
の詳細も提出しなければなりません。

When it’s emergency, you are able to be allowed to withdraw money from your super account even under 65 years old.
(緊急にお金がいるときは、65歳になってなくても、スーパーの口座からお金を引き出すことが許されることがあるよ。)
新型コロナウイルスで影響を受けたという条件で、スーパーの口座へのアクセスが許されたケースがあります。

あとは、日本に帰国する場合は、スーパーの口座の残高は引き出すことが可能です。

これらは、あくまでも雇われた場合です。
自分でビジネスをする場合には、
Australian business number (ABN)
これは、自分でビジネスをする場合に必要です。どのビジネスもABNを持っています。
また、契約雇用をされ鵜場合にも必要になります。
オーストラリアの雇用形態
オーストラリアでは、どんな雇用形態があるのでしょうか。
Full time
いわゆる、正社員です。一週間に平均で38時間の就労で、基本的にpermanent (永久的)な雇用となります。
給料は、会社にもよりますが、基本時給で表されますが、毎週同じ時間働きますので、いつも収入は一定となるかと思います。
有給、病欠、superannuationなどのすべての優待が得られます。
Part time
いわゆる、パート社員です。一週間で32時間までの就労がパート社員となります。こちらも、基本permanentですが、雇い主との契約上、時間数の上下があることもあります。
給料は時給です。有給、病欠、superannuation(収入が$450/月以上の場合)も与えられます。
Casual
これは、permanent(永久的)でない雇用の形式です。permanentでない分、給料は、permanentより法的にだいぶ高く設定されています。
その代わり、就労の保証はなく、例えば、
「明日来なくていいよ」
と言われても文句の言えません。
有給、病欠はありません。superannuationは、一つの雇用主で、一定以上働いた場合に支給されます。待遇されるものはないですが、お給料がいいというのがこの雇用形態です。
Contractor
いわゆる契約社員です。日本と同じで、契約によって雇われています。
給料の支払いは、自分でビジネスをしているABNを使用しての支払いか、派遣されている会社からの支払いになります。
その他の待遇は、会社によって変わってきます。
Comission
働いた分だけ、お給料がもらえる。というものです。ABNを使用しての就労になると思います。
例えば、マッサージセラピストやヘアドレッサー、不動産などがこういった雇用形態だと思います。
有給、病欠などもないです。自分の売上次第のお給料です。会社によっては、最低額支給してくれるところもありかと思います。
Own business
自分でビジネスをやっている場合です。ABNが必要になります。もちろん自分のビジネスですから、有給などはないですね。

私が最初に働いた日本食のお店も、superannuationをきちんと払っていなくて、従業員に報告されて、つぶれてしまいました。
お給料はどうやって支払われる?
給料は、週(weekly)又は2週間ごと(fortnight)ごとに銀行口座に振り込まれるのが基本です。
オーストラリアの人は、日本人のようにお金を貯めこむというよりは、投資に使用して、今あるお金はすぐ使う傾向の人が多いように思います。
こちらの、日系の会社などは、月払いのところもあるようです。
full time, part time, casualの場合は、お給料から税金が引かれていて、一年に一度のタックスリターン(確定申告) で税金の調整が行われます。
ABNで働く場合は、タックスリターンの時に、税金を支払います。
ワーホリ、留学できていても、タックスリターンをする必要があります。
タックスリターンは、毎年7月から、前年の7月から6月までの分の収入を計算して行われます。
雇われていた場合、会社から、group certificateという明細をもらい、それをベースに行います。

日本みたいに、年末調整で会社がやってくれません。自分で税務局のオンラインでやるか、税理士さんにお願いします。税理士さんにお願いするとうまくやってくれます。
オーストラリアは、最低賃金が高いです。その代わり、ボーナスは基本ありません。合計すれば、日本と同じようなものになるのではないでしょうか。
お給料から引かれている税金は、所得税のみです。スーパーは雇用主が支払いますし、雇用保険とか市民税などの支払いはありません。
休暇の種類
ここでは、休暇の種類をご紹介します。
これは、permanent workerのみに与えられます。つまり、full timeかpart timeということになります。
day off | 決められた固定の休み |
annual leave | 有給 |
sick leave or care’s leave | 病欠 又は家族のケア |
compassionate & bereavement leave | 忌引き |
meternity or parental leave | 産休 |
public holiday | 祝日 |
long service leave | 長期就労したとき与えられる休暇 |
day offは普通の公休日です。
有給と病欠は別です。
そして、有給は消えません。まあ、使ってないと休むよう言われることもあると思います。
これ、日本とは違うなと思いました。
病気のときは、sick leaveを使い、また家族の病気の付き添いでもこちらを使うことができます。
1日以上病欠を使う時は、医者又は薬剤師の発行したmedical certificate(医療証明書)の提出を求められることが多いです。

証明が必要ですので、仮病は使えないですね。
忌引きは日本とほぼ同じです。
産休は、妊娠する以前に同じ雇用主の下で、12か月以上働いていないといけません。 18週分はお給料が出ます。それ以上伸ばして12か月取ることも可能ですが、無給になるようです。これは、雇用主によっても少し変わってくるようです。
public holidayは、祝日です。
基本、お休みとなり、いつも通り給料が支払われます。
しかし、職種がサービス業で、祝日も働かなければいけない場合、
祝日の給料は普段の給料の約2倍の時給になります。
ですから、祝日はお店を閉めるところもあります。(閉めてもいつもの給料を払わないといけないのですが)
レストランなどは、祝日にはサービス料を取る場合が多いです。
そして、長年の勤続で提供される、long service leave!
だいたい、7年から10年の勤続で支給されます。
annual leave(有給)とは別です!
知人のご主人は、正社員で勤続8年目で3か月くらいのお休みが出たそうです。
そして、その後も有給とは別に毎年増えていきます。
外国の方が、長い休暇を取って旅行したりできる理由がここなあるなと思います。
休憩時間は?お昼休みはある?
お昼休みは
30分
が基本です。
5時間以上働く場合に、この30分休憩をとることができます。
この30分は、お給料は発生しません。

日本みたいに、ランチをゆっくり食べに行くっていうのは、ちょっと難しいです。
しかし、オーストラリアには
morning tea break(10分)
afternoon tea break(10分)
があります。
これは、お給料から引かれません。
5時間から7時間までが、30分の無給の休憩と10分の休憩
7時間半から10時間までが、30分の無給の休憩と2回の10分休憩
10時間以上で、2回の30分の無給の休憩(基本1日の就労時間は7.5時間なので、これは特殊だと思いますが)

10分休憩が間にあると、集中できるし、おやつもつまめて、おなかがすきすぎることもなくていいです。まあ、この休憩時間以外にも、何かつまんでいたりしますけどね。
いかがでしたか?
日本とは少し違った形態ですが、
法的に保証されていることがたくさんあるのがいいです。
ちなみに、
サービス残業はほぼありません!
オーストラリアの方は自己主張しますので、そんなことがあったらすぐにfair workに連絡です。

私の知る限りでは、サービス残業聞いたことがないです。もしかしたら、そういう会社もあるのかもしれないですが。その代わりに、cash in handで違法で働かせるほうがまだある事例だと思います。
有給も、みんな一か月くらいまとめて使うので、休みやすくていいです。

日本に帰国もしやすくていいです。
こんな雇用状況のオーストラリアでの仕事に興味わいたら、
今自粛期間(残念ながら、現在オーストラリアは基本的に鎖国状態です18/06/2020)
を利用して、ある程度日本で英語を上達させて、ウイルスがおさまったら、留学、ワーホリ、旅行でもいいですので、一度オーストラリアに来てみてください!
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